海になれなかった河 その2
日中の晴天で、空気が少し乾燥しており(湿度40%前半)、雲海と呼ぶには申し訳ない河のように谷間を流れる雲河の発生でした。日の出は、4時頃、営業時間にかぶってきました。雲が少なくて今朝のような雲河の場合でも、日の出や、東大雪・日高の雄大な山岳の風景を十二分にお楽しみいただけます。只今、5日連続で晴れ間が続くトマムです。気温もぐんぐん上がり、先週までの低温・日照不足が嘘のように、いきなり夏本番を迎えております。でも、早朝はまだまだ油断ができないくらい肌寒いです。雲河は、西側(上の写真右側)の日高山脈側の谷間で発生した霧が渓谷を流れ込んでくるように見えることが多いです。雲が流れ込んでいる下には、北海道の西と東を結ぶ道東自動車道やJR石勝線(占冠⇔新得間は、普通列車がないため普通料金で特急が乗れます)が通り、鵡川(1級河川)も流れています。この周辺は、日高山脈と大雪山の山々の中でも比較的標高が低いところにあるため、道路や線路が整備されています。大昔、アイヌの人たちも、この低い場所を歩いてオホーツクや十勝方面へ移動し、交流していたとそうです。遠くに見えるのが、トマムまで流れてこれなかった太平洋産の雲海です。今朝の十勝地方は、濃い霧に覆われているのでしょう。今日から7月です。リゾート内でも、たくさんのアクティビティがスタートします。雲海アフターでおすすめなのが、早朝5時半から始まる気球体験です。今朝のように、薄く雲が発生しているときは、特に、おすすめです。幻想的な朝霧の中の熱気球フライト!うぅ~ん、まさにここでしかできない体験です。トマムには、早朝からやる事が沢山あります!明日は、北海道大学大学院環境科学院の山中先生に、雲海ガイドをお手伝いいただきます。明朝は、雲海が見えてくるまで、じっくりと待つことになりそうです。無料のガイドですので、是非、雲待ちの間にご参加下さい。大学の先生のお話を聴けるチャンスです。雲海ヨガも開催いたします。
雲海ヨガ: 4:30~、5:00~、5:30~(各回15分程)
雲海ガイド: 4:45~、5:15~、5:45~(各回10分程)
※写真のような雲海発生に期待したいですね、山中先生!
それでは、とても気になる7月最初の土曜日の雲海予報です。
☁雲海発生予報☁
【7月2日(土)の雲海発生確率は 30% でしょう】
北海道付近には日本海から前線を伴った低気圧が近づきます。トマム方面では日の出の頃は薄日が差しますが、次第に上空の雲が厚くなるでしょう。テラス付近は時折雲の中となり、昼前から小雨が降り出す見込みのため、悪天候型の雲海が発生する可能性があります。南西から近づく雲をじっくりと待ってみて下さい。明け方の気温は15度前後、朝9時の気温は18度くらいです。1枚羽織る物を持ってお越し下さい。
朝4:00よりトマム公式サイト、トマムコンシェルジュ、公式ツイッターにて、その日の雲海発生状況をお知らせしております。なお、公式サイトでは、「雲海予報」、「今の雲海状況」、「過去の雲海発生状況」をご覧いただけます。雲海を確実に見て頂くためのツールとしてご活用下さいませ。
【雲海発生予報確率とは】
雲海の雲の量ではなく、雲海が発生するであろう確率です。雲海テラスご来場の際の参考としてお楽しみ頂ければ幸いです。
【2016年雲海テラス営業概要】
【営業期間】
2016年5月14日(土)~10月17日(月)
【営業時間】
5月14日~ 8月31日 4:00~8:00(上り最終乗車)※下り最終9:00
9月 1日~ 10月17日 4:30~8:00(上り最終乗車)※下り最終9:00
【注意事項】
※天候不良により、雲海営業が中止になる場合がございます。
※トマム山登山は、オープンしました。頂上の1,239mからは、360度全面に広がる雲海を見ることもできます。片道約30分です。登山道は、滑りやすいのでご注意下さい。気象条件により、オープンできない場合があります。予めご了承下さい。
※早朝は低温の場合が多く、しっかりとした防寒対策をしてきてください。