旅 × 農業
「農業から生まれる美しい景観は、
旅する人に癒しを与え、
そこで生産される農作物は旅を豊かにする」
という理念のもと活動している
星野リゾートの農業プロジェクトです。
原風景に戻す
トマムが位置するエリアは、リゾートが開発される以前に約700頭の牛が飼われ、農業が営まれていました。その頃の美しい原風景に戻していく取り組みをしています。
乳牛を飼育
牛を春から秋にかけて放牧し、広大な敷地の中で青草を食べながらのびのびと過ごせる環境を整備しています。トマムの冷涼な気候は暑さに弱い乳牛に適していると言われています。
恵みを届ける
牛乳本来の旨味を楽しむために「低温殺菌」と「ノンホモジナイズ製法」を採用しています。この牛乳を原料としたソフトクリーム、チーズなどの乳製品加工に取り組んでいます。ファーム星野の乳製品はリゾート内のレストランやカフェ、ショップで楽しむことができます。
伝える
酪農や牛、乳製品について深く知ることができるプログラムを実施しています。「モーモー学校」は、牛の個性や習性、個体による牛乳の味の違いなどを学べるプログラムです。個体別の牛乳を飲み比べ、なぜ味が違うのかクイズ形式で学び、放牧地を移動させる牛追いを体験します。
ファーム星野では、自然に近い環境で乳牛を育てることで、その土地ならではの風景や味わいのある乳製品を生み出しています。それらの営みが「旅を豊かにする」観光資源になることを目指して、自然の循環を活かした酪農に取り組んでいます。
トマム牛乳
ファーム星野ソフトクリーム
ファーム星野ヨーグルト
モッツァレラ
さけるモッツァレラ
3か月以上熟成チーズ
リコッタ
ほんのりSWEET TOMAMU night milk
MILK HOP
ミルクジャム
マスカルポーネチーズ
※店名クリックで詳細が表示されます。
※時期によりご提供がない場合がございます。
宮武 宏臣(左)、海野 泰彦氏(右)
ファーム星野の立ち上げから携わる仕掛け人、宮武 宏臣。自然溢れる環境に憧れて信州大学農学部で学び、農業の営みから生まれる景観に魅了されたことがファームに関心を持ったきっかけです。
大学在学中に「日本の農業はハードの整備だけではなく、人が集まるソフトの整備も重要」という言葉を聞いて観光業を志しました。2002年に星野リゾートに入社し、ブライダル事業やIT戦略事業、代表アシスタントなどを経験。2017年に当リゾートでのファームの運営を立ち上げ、自然の中での体験の開発や牛の飼育、牛乳の生産と加工を担当しています。
また、北海道の浜中町で32年間「海野牧場」を経営する海野 泰彦氏に、牛の健康管理、牧場運営面の技術指導を仰ぎながらファーム星野の運営を行なっています。
2016年 | ゴルフ場が台風10号で被害を受ける |
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2017年 | 原風景に戻す活動(酪農事業の模索)を開始 乳牛5頭の飼育を開始 飼育環境・プラントなど設備から牛乳製造まで、基礎を築いた2年間 |
2019年 | 放牧風景を楽しめるコンテンツやアクティビティを開発し、ファームエリアとしてオープン、ファーム星野プロジェクトとして活動を開始 |
2020年 | 乳牛は15頭へ チーズ製造へ着手 |
2021年 | チーズ製造が軌道に乗り、リゾート内への供給が拡大 |
2022年 | 乳牛は30頭へ リゾート内のレストランの残渣をたい肥にするプロジェクトスタート ファームカフェ「ファームデザインズ」がオープン |
2023年 | 副産物(ホエーやチーズ製造の端切れ)を製品へ 母子飼育への挑戦 |