Farm Area ファームエリア

3日に渡って「エデンの出産」をお送りしました。
エデンについてはいつかじっくりと書きたい事...

3日に渡って「エデンの出産」をお送りしました。
エデンについてはいつかじっくりと書きたい事があるのですが、ここでは文字数制限もあるので、またの機会にとっておきます。
私にとっても、ファーム星野にとっても、とても思入れが深い牛になります。
写真は当時仔牛だったエデンと私のツーショット写真です。
2020年春にとある写真撮影があり、牛も連れてきて欲しい、とカメラマンに言われてリゾート内のかなり遠い所まで海野さん、私、エデンでとぼとぼ歩いて行きました。
数いる牛からエデンが選ばれた理由は、一番素直で人懐っこく、最悪途中で暴れても大人2人でなんとかなるだろうサイズ感(笑)、という事からでした。
その撮影の待機時間に、残雪の残るバックヤードでこっそり撮られていた(でもお気に入りの)1枚です。
白いマスクがその時の世相を現わしておりますが、世の中も、リゾートもとにかく先行きの不透明な混乱期でした。
こんな時に不思議でのどかな仕事をしているなと、何か面白い気分になった事を思い出します。
今となっては当時も、この撮影も、良い思い出です。
あの日ロープを引いて移動できていたエデンは、今や力づくではどんなに押しても引いても(文字通り)ぴくりとも動かせない立派なお母さんです。
「三つ子の魂百まで」でホルスタインの中では、とびきり人懐っこい性格なのは相変わらずです。

生まれてはじめて立ち上ろうとしている仔牛を見守るエデンとテチ。
なぜかテチは厳しい眼差しをしています。

生まれてはじめて立ち上ろうとしている仔牛を見守るエデンとテチ。
なぜかテチは厳しい眼差しをしています。
お姉さんぶっているところが、なんともかわいい。

牛は出産後、仔牛と共にに排出した自分の内蔵であった胎盤を食べちゃいます。
えーーー、牛って...

牛は出産後、仔牛と共にに排出した自分の内蔵であった胎盤を食べちゃいます。
えーーー、牛って草食動物じゃなかったの??
はじめて、その姿を目撃した時は衝撃をうけました。
よくよく調べると、牛に限らず、草食動物を含むほ乳類全般的に出産後にお母さんは胎盤を食べちゃうそうです。
食べる理由は諸説あり、出産で消費したエネルギーを蓄える為とも言われますが、周囲から血の匂いを消して外敵に襲われるリスクを減らす、が一番しっくりきます。
こうやって、羊水でぬれた仔牛を舐める行為も匂いを消して、生まれたてで抵抗できない仔牛を外敵から守る手段のひとつになります。
母の愛を感じるこの光景は何時でもいつまでも見ていられます。

多くのお客様に見守られながら、エデンが無事出産しました。
リゾートに来て、まさか牛の出産を...

多くのお客様に見守られながら、エデンが無事出産しました。
リゾートに来て、まさか牛の出産を目の当たりにするなんて想像していなかったに違いありません。
母子の姿を、しゃがみ込みじっと見つめるお客様の姿が印象的でした。
この瞬間に立ち会えた事が、旅の良い思い出になればよいなと願っています。

トマムの本日の予想最高気温は約25℃。
それでも牛にとっては暑い様で、木陰の取り合いになっ...

トマムの本日の予想最高気温は約25℃。
それでも牛にとっては暑い様で、木陰の取り合いになっています。
牛の体温は約38℃。
そんなに密になったら余計暑いんじゃないの?と心配になりますがそれが彼女たちの習性のようです。

牧場で牛乳を飲んだ後に言いたい言葉ナンバー1は「濃厚!」だと思います。
この季節のトマム牛...

牧場で牛乳を飲んだ後に言いたい言葉ナンバー1は「濃厚!」だと思います。
この季節のトマム牛乳は濃厚ですか、と聞かれると実はそうでもないです。
自然に近い放牧で牛を飼育すると、この時期は青草をふんだんに食べるので、採れる牛乳はさっぱりとして、甘味が強く、飲みやすい、という特徴になります。(ついでに色は黄色掛かります。)
夏の間に収穫した乾草を食べる冬の時期は乳脂肪がたっぷりのった濃厚な牛乳になります。
では、夏と冬の牛乳の違いで恩恵を受けるのは誰でしょうか?
それはやっぱり仔牛ちゃんたちなんですね。
暑い季節は喉の渇きを潤すためにさっぱりした牛乳をゴクゴク飲みたいでしょうし、寒い季節は体が冷えない様に乳脂肪分たっぷりの濃厚な牛乳が飲みたいはずです。
暑い日はアイスキャンディーが食べたくなって、冬は濃厚なバニラアイスが食べたくなる私たちのニーズと仔牛のそれは多分同じで、自然って理にかなっているなと驚きますし、そのニーズを体内で調整して提供できちゃうお母さん牛は本当にすごいなと思います。
と、いう訳でこの季節特有のさっぱりとした甘いトマム牛乳を気に入っていただけたなら、「濃厚!」って言いにまた冬のトマムにもお越しいただきたいです。

「セロ活」という言葉を最近知りました。
朝の日光を浴びながら散歩や軽い運動をする事で「幸せ...

「セロ活」という言葉を最近知りました。
朝の日光を浴びながら散歩や軽い運動をする事で「幸せホルモン」と呼ばれる"セロトニン"が体内で分泌されやすくなるそうです。
トマムの朝と言えば雲海テラス、だけでは無く、ファームエリアで動物達を眺めながら散歩をしたり、気球に乗ったり、と魅力が満載です。
1泊では足りないので是非のんびり滞在いただき、色々な朝を過ごしていただきたいです。
ちなみに牛乳にはセロトニンの元になると言われる、トリプトファンというアミノ酸が豊富に含まれています。
トリプトファンは「睡眠ホルモン」と呼ばれる"メラトニン"の元でもあるので、トマム牛乳を飲んでぐっすり眠って、翌朝一番の太陽の光を浴びながら活動するととてもハッピーになれそうです。
トマムは「セロ活」の聖地なのかもしれない、と勝手に思っています。

「おいしいもの」と「そうじゃないもの」
東京でオフィスワーカーだった頃、私の食べ物に関する...

「おいしいもの」と「そうじゃないもの」
東京でオフィスワーカーだった頃、私の食べ物に関する分類はそんな感じでした。
「おいしいもの」と「すごくおいしいもの」と「ちょっと口に合わないもの」
生産や製造に携わる今、その大変さ、関わる人や事の多さやその背景にある努力を知るにつれ、その分類が大きく変わりました。
誰かが食べる物を作るって壮大なリレーである、と知った事が大きいです。
食べる側の立場では幸せが多く、作る側の立場では(ストイックさに欠けると怒られるかもしれませんが)ちょっと救いのある考え方で、個人的には気にいっています。

お花にすい寄せられるのは虫だけではありません。
この春開催された「ファームの花咲くリゾナー...

お花にすい寄せられるのは虫だけではありません。
この春開催された「ファームの花咲くリゾナーレ」(4/28~5/11)で使用したポットのお花を使ってお花畑を作ろう、とコウさんと佐野さんを中心にみんなで植え替え作業を行った事はこのダイアリーでも紹介しました。
鹿の食害に大いに悩まされたのですが、一部のお花は未だ咲き誇り、ファームエリア内カート道沿いの隠れた写真スポットになっています。
ポットの中ではお花の命は数日~数週間程度ですが、大地に植え替え根を張ったお花は私たちの目を長く楽しませてくれます。(虫たちも喜んでくれていると思います。)
牛をエリアで飼い始め、数年掛けて土が良くなってきているのもあるかもしれません。
頑張った取り組みが花開くって本当にうれしい事です。

誕生はいつも、ただただ神々しいです。
こういうシーンに巡りあえたらとてもラッキーです。
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誕生はいつも、ただただ神々しいです。
こういうシーンに巡りあえたらとてもラッキーです。

職業体験や仕事場見学などのイベントが大好きでした。
行く先々で、世の中にはいろいろな仕事が...

職業体験や仕事場見学などのイベントが大好きでした。
行く先々で、世の中にはいろいろな仕事があって、いろいろな人が支え合って、社会が成り立っているんだな、と実感した事を今でも覚えています。
僕たちのたわいもない質問にニコニコ、ハキハキと色々答えてくれる働く大人の皆さんが純粋にかっこよく映りました。
「モーモー学校」では、私たちはもちろん働く大人の立場でガイドをします。
かっこいいと思われたい、なんて大それた事は願わないのですが、大人も含め参加してくれた皆さんの興味に何かしら引っ掛かって欲しい、と願いながら務めています。

モーモー学校は今年も開校しております。
私たちがお話しするのは主に牛や牛乳の事ですが、伝え...

モーモー学校は今年も開校しております。
私たちがお話しするのは主に牛や牛乳の事ですが、伝えたいことはそれだけじゃないもっと普遍的な事だったりします。